大人の打ち上げ花火づくり体験

大人の打ち上げ花火づくり体験

花火クルーズジャンボタクシーツアー

place 彦根市 長浜市 access_time 2022年2月27日更新

夜空を彩る打ち上げ花火。キラキラと輝くロマンチックな花火を自分でつくれるとしたら…そんな夢のような願いを叶えてくれるのが、「びわ湖のうえの物語」として始まった「大人の打ち上げ花火づくり体験 & 花火クルーズジャンボタクシーツアー」です。

自分でつくった世界にひとつだけの花火を、クルーズ船で湖上から鑑賞するという特別感満点のツアーに参加してきました!

打ち上げ花火づくりに挑戦!

当日の朝は、彦根駅からスタート。みんなでジャンボタクシーに乗って、花火づくりができる工房へ向かいます。

到着したのは、滋賀県で唯一の花火メーカー「株式会社柿木花火工業」。まずは火薬の扱いについて、花火職人の柿木博幸さんからレクチャーを受けます。

「花火をもっと身近に感じてもらえたらと思い、花火づくり体験を始めました。火薬を扱う時は『落とすな、叩くな、引きずるな』が鉄則。赤ちゃんを触るように扱うのがポイントです。紅(べに)、みどり、紅とみどりと水色が混じった変色の3種類を用意しているので、実際に燃える様子を見て、好きな色を選んでください」

色を決めたら、いよいよ花火づくりのスタート!今回つくるのは、3号玉という直径50〜60メートルの花火だそう。小さめとはいえ、十分な迫力が期待できそうです。目の前には何に使うのかわからない道具がいっぱいでドキドキ。

花火には「星」と「割火薬」という2種類の火薬が使われており、「星」は空中で光る役目、「割火薬」は花火玉を爆発させて星を遠くへ飛ばす役目をしています。

まず、花火玉の片割れに1層目となる星を敷き詰めます。ここで隙間が空くと上空でその部分だけぽっかり穴が空いてしまうそうで、隙間ができないよう慎重に作業を進めます。

続いてまん中に紙で包んだ割火薬を置き、木の蓋でぎゅっ、ぎゅっ、と押し込んでいきます。柿木花火では「エコ花火」の開発に取り組んでおり、この割火薬に燃えやすい植物の種を使用することで、焼け焦げて地上に落下するゴミの削減につながるのだそう。

そしてここからが個人的ハイライト!2個つくった片割れをそれぞれ両手に持って…

空中でパタッ!と合わせます。緊張のあまりちょっとズレた気もしますが、中身をこぼさずに閉じられてひと安心。もっと大きな7号玉になると、重さ3キロにもおよぶ花火玉を合わせるのだというから驚きです。

最後にぐるりとテープを巻いたら、完成!

夜空で花開く花火に願いを込めて、メッセージを書いてみました。完成した花火玉は、職人さんが乾燥させて最後の仕上げをしてくださるそうで、どんな花火になっているのか楽しみです!

懐かしいものから新作まで!たくさんの花火が並ぶ花火専門店へ

花火工房をあとにして再びジャンボタクシーに乗り込むと、次は柿木花火工業さんが営む花火専門店へ。

昔懐かしいキラキラの花火から初めて見る香り付きの花火まで、たくさんの花火がずらりと並んで、見ているだけでワクワクします。1本ずつ説明を聞きながら買えるのも嬉しい!

こちらは柿木花火さんのオリジナル商品「炎神」。焚き火に入れると炎がレインボーカラーに変わるという、キャンパー達に人気の商品です。お土産に思い思いの花火を買ったら、次はランチタイム!ここからは選べる2プランで、おいしいランチと散策を楽しみます。長浜城・黒壁スクエア散策プランかローザンベリー多和田満喫プランから選べます。

今回はローザンベリー多和田に訪問!夏にリニューアルオープンしたCHEF‘S by ROSA & BERRYにてラいただきました。ショーケースに並ぶシェフ考案のメニューの中から、ホットメニュー3種類、コールドメニュー3種類選べます。種類が多く、色とりどりで悩みました。雑穀米かパンは園内のパティスリー「マルタン・ぺシュール」が焼き上げた自慢のフォカッチャか選べるのも嬉しいですね。自社畑をニュージーランドに持つ大沢ワインズのワインもお食事と一緒に楽しめます。

食後は園内を散策し、イングリッシュガーデンを楽しみました。

そのあとは彦根城・キャッスルロード散策ですが、今回はオプションの2021年にオープンしたクラフトビール醸造所「彦根麦酒」さんへ行きました。タクシーツアーなのでお酒が飲めるのも幸せですね。のどかな田園風景の中に建つ、一見醸造所とは思えないスタイリッシュな建物が目印です。

ドアを開けると、琵琶湖までの風景が一望できる開放的な空間が広がります。

入り口で今日のラインナップが紹介されているので、1本ずつコメントを読みながら好みの味を探してみましょう!

カウンターの奥には「タップ」と呼ばれるビールの注ぎ口が並んでいて、よく冷えたできたてのビールを味わうこともできます。キャッシュオン形式で気軽にオーダーできるので、気になるビールを飲み比べしてみるのも楽しそう。

店内ではナッツなどのおつまみを買うこともできるので、天気の良い日はテラス席に出て、琵琶湖から吹く風を感じながら一杯を楽しむのがおすすめです。

湖上で楽しむ絶景の「花火クルーズ」へ!

あたりが暗くなってきたら、いよいよ彦根港へ。遊覧船に乗り込んで、琵琶湖から眺める花火クルーズへ出発!

沖に出てアナウンスが流れると、自分達がつくった花火がひとつずつ上がり始めます。名前が呼ばれると同時に打ち上がる花火は、素朴だけどこれまでに見たどんな花火よりも特別!形は少しいびつでも、自分がつくった花火は最高に愛おしく感じました。

みんなの花火が上がった後は、豪華200発の花火大会!よく澄んだ冬の空気の中で上がる花火は息をのむ鮮やかさ。遮るものが何もなく、水面に映る花火まで楽しめるのは、まさに湖上ならではの体験です。

Photo: Chinatsu Yamaguchi

Photo: Chinatsu Yamaguchi

圧巻のスターマインがフィナーレを飾り、船内は盛大な拍手に包まれました。花火に始まり花火で終わった贅沢な一日。花火づくりを体験してみると、職人さんのすごさを改めて実感することができました。滋賀でしかできない特別な花火体験。大、大、大おすすめです!